最近は九州でも雨が頻繁に降るようになってきて、奄美大島までは梅雨入りしたとか…。
熊本を含む九州北部の梅雨入りまで、あとわずかといったところでしょうか?
そんな雨の日に、来月15日に行う講習会の下見を兼ねて熊本市動植物園まで出掛けてきました。
植物ゾーンの入口から入ると、温室の裏に樹木の見本園があります。動植物園の中でも一番地味なエリアと言うか、普段はあまり人の出入りが少ない場所ですが、常緑・落葉問わずいろんな種類の樹木が植えてあり、この場所の有効活用を兼ねて昨年から樹木講座を行っています。
生憎の天気だったのですが、かなりの種類の樹木に初夏の花が咲いていました。そんな中から、ジメジメとした気分を解消してくれるような白い花を幾つか紹介します。
最初は、皆さんよくご存知のヤマボウシです。最近では庭木としても好んで植えられるようになりました。
緑の葉の上に白が鮮やかに映えて、庭の色彩のコントラストを引き立たせるには理想的な樹木ではないかと思います。しかし、皆さんが花だと思われている白い部分は、実は苞と言って花を包んでいる葉の部分なのです。本当の花は苞の中心に細かく集まっているものがそれにあたります。細かい事は抜きにしても、この季節に涼やかな印象を与える花木です。
次は、カタルパという樹木です。おそらくはじめて聞かれる方も多いのではないかと思います。あの同志社を創立した新島襄が明治の初めの頃にアメリカから種を持ち帰り、熊本にゆかりの深い、徳富蘇峰、盧花兄弟とその父に送ったものが広まったとされています。
大きな三角形の葉の上に、白く中心が紫の花を咲かせる姿が特徴的です。ノウゼンカズラの仲間だと言う事です。熊本市内にある徳富記念館のものが有名で、開花の頃には地元のニュースでも頻繁に取り上げられます。
最後はオオヤマレンゲです。高さが1〓3m程度の中木になります。平地では殆ど見られず、主に標高1000m程度の山地に自生しているそうです。
名前の由来は奈良県の大峰山に自生しており、ハスの花(蓮華)に似ていることからきているとされています。
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